競売をやめてもらうことはできないのか

失業してしまったため、住宅ローンの返済が1年近く滞ってしまいました。そして、先日、裁判所から競売を開始するという内容の通知が来ました。私はまだ失業中で、妻のパート収入でぎりぎりの生活をしています。競売で家を失うと路上生活をするしかありません。競売をやめてもらうことはできないのでしょうか。

 住宅ローンの延滞が続き、任意売却やローン返済の目処が立たない場合、住宅ローン債権者は、最後の手段として競売(担保権実行)の申立てをします。このように、「最後の手段」ですし、競売の申立てをするためには裁判所への予納金など数十万円の経費がかかっていますから、そう簡単に競売を取り下げてもらうことはできません。
 しかし、住宅ローン債権者にとって競売よりも有利な結果になること、つまり、好条件で任意売却ができるのであれば、競売の取下げも検討に値することになります。しかし、現実に任意売却されるまでは競売の取下には応じないものと思われます。
 あなたが現在の住宅に住むことを希望されるのであれば、あなたの親戚等に住宅を購入してもらって親戚から賃借して住み続けるということが考えられます。もちろん、親戚の方が競売に参加して落札をすれば同じ結果になりますが、他の入札者がいる場合には必ず親戚の方が落札できるとは限りません。したがって、確実に親戚の方が住宅を入手するためには任意売却による必要があります。
 また、最近では、不動産業者が任意売却で住宅を買い取り、その不動産業者から住宅をそのまま借りて住み続けるというケースもあります。しかし、そのような対応をしてくれる不動産業者は多いとは言えません。
 任意売却の具体的な手続きも、法律専門家である司法書士や弁護士と、そうした物件の売却に精通した不動産業者の連携が必要になります。
 なお、任意売却で第三者に住宅を売却したり、競売により住宅が第三者の所有となった場合には、住宅を引き渡す必要があります。ご質問では「路上生活をするしかない」とのことですが、行政の様々な福祉サービスがありますので、残った債務のことも含めて司法書士や弁護士に相談してみてください。

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